Tsukada

聴こえ・難聴のこと

聴力の低下は、ライフスタイルに様々な影響を及ぼします。
健聴者は、普段「聞こえる」ことの大切さを実感することはありませんが、
聞こえるということは、日々の生活の中で、人々との関係を保つために非常に重要な役割を果たしています。
友人と話す、自然の音を聞く、音楽を楽しむ、危険を感じ取る、などはすべて聞こえがあってこそできることです。

私たちは、聞こえが著しく衰えてきて初めて、普通に聞こえることの大切さに気付きます。
聞こえの働きは、非常に複雑で、極めて繊細なものです。
だからこそ、聞こえに気を配らなければならないのです。

聴こえの簡易チェック

〜こんなことはありませんか?〜
自動車の中での話が、よく聞き取れない。
人の話し声が小さいように感じる。
周りの人から、テレビの音が大きいと言われる。
携帯電話の呼び出し音に気づかないことがある。
人と会話するのが面倒に感じる。
〜こんな聞き間違いはありませんか?〜
しちじ(7時)ーーーーー→いちじ(1時)
しろい(白い)ーーーーー→ひろい(広い)
たかな(高菜)ーーーーー→さかな(魚)
該当する場合は
聴力が低下しているかもしれません

難聴は単に音が聞こえなくなるだけでなく、聞こえた音であっても鮮明に聞き分けることが難しくなります。
このような経験がある方は難聴かもしれません。
まずはご来店いただき、現在のお耳の聞こえを確認させていただきます。

次のうちのいずれかに該当する場合は、まずは耳鼻咽喉科医師にご相談ください。

耳の手術などによる耳の変形や傷がありませんか。
中耳炎などで過去90日以内に生じた耳漏はありませんか。
過去90日以内に生じた突発性または進行性の聴力低下がありませんか。
過去90日以内に生じた片耳の聴力低下がありませんか。
急性または慢性のめまいがありませんか。
外耳道に湿疹・痛みまたは不快感がありませんか。
耳垢が多くありませんか。
500、1k、2kHzに20db以上の気骨導差がありませんか。

耳の構造と難聴の種類

人の耳は、外側から外耳、中耳、内耳の3つに分けられ、
音は外耳道から鼓膜、耳小骨、蝸牛へと伝わります。
蝸牛で音は電気信号に変換され、聴神経を通じて脳に届きます。
耳の中の各部位の機能が低下すると、聞こえにくくなります。
機能の低下には、先天性のもの、疾患によるもの、加齢によるものなどがあります。

耳の構造と難聴の種類 耳の構造と難聴の種類

主な原因は加齢による聴力低下

  • 難聴は歳を重ねるにつれ、誰にでも起こりうるものです。
  • 聴力の低下は30代からすでに始まっている方もいます。
  • 難聴が進むと高い音から聞きづらくなり、聞こえる音が減っていってしまいます。
  • 加齢性難聴はご自身では気づきにくいです。
耳の構造と難聴の種類
  • 軽度25dBHL~40dBHL 小さな声やささやき声が聞き取りにくい。テレビの音が大きいと言われる。
  • 中等度40dBHL~70dBHL 普通の会話が聞きづらい。自動車がそばに来て初めて気づく。
  • 高度70dBHL~90dBHL 大きな声でも聞きづらい。大きな声でも聞き間違いが多い。
  • 重度90dBHL以上 耳元での大きな声も聞きづらい。